生産者の想い

JAと歩んできたあけぼの大豆の普及推進

「JAふじかわ」で働く深沢 孝幸さんは、あけぼの大豆の普及推進に20年の時間を費やしてきました。そのうち17年間は生産者への大豆栽培の指導を行い、直近の3年間は直売所での販売を担当。人生のほとんどの時間を様々な視点を持ってあけぼの大豆と共に過ごしてきました。

深沢さんはこれまで、あけぼの大豆を新たに生産する方への栽培方法の支援だけでなく、既存の生産者へも日々進化する技術面でその時々にマッチした栽培支援をしてきました。生産者への地道な関係性構築により、生産者側もあけぼの大豆の価値の高さを理解し、徐々に生産者数も増加する流れとなってきました。

高い希少価値とマーケットインの考え方

『一般的に市場に出回るタイミングをずらして10月に収穫できることは、市場出荷による相場に影響を受けずにいられること。大量生産でないあけぼの大豆にとって、生産者と量販店とをダイレクトにJAが仲介することで希少性が高いまま、より高いニーズを持つところに届けることができる』それが深沢さんが今、取り組んでいる普及施策のポイントです。

身延町のブランド大豆として

身延町で生まれ育った深沢さんにとって、今後さらに身延町が世界で唯一の大豆の生産地として認知され、生産者も意欲を持ってつくり続けることが一番の願い。
『進む高齢化の波の中で生産量を増やし、徐々に栽培面積を増やし、あけぼの大豆ブランドとして認知普及していくことで、若年層の生産者も増えていく。

身延町には、人の温かさがある。幻の大豆と呼ばれるあけぼの大豆を通じて、身延町の人の温かさを感じ訪問する機会が増えることにより、身延町発のブランド大豆が伝播していくのかもしれません。